リテンション分析チャートによるリテンション計算方法

"#### この記事のテーマ:

  • リテンションタイプの違いの理解
  • Amplitudeが様々なコホートについてリテンションを計算する方法を理解する

Amplitudeのリテンション計算方法は簡単です。ただし、それらに精通し、それぞれの違いを理解する必要があります。これはリテンション分析チャートのニュアンスを理解するのに役立ちます。

リターン時点またはそれ以降

リターン以降リテンションは、セグメントにおける特定コホートのエントリー日をみているのか、全体をみているのかによって計算方法が若干異なります。全体的なリテンション(例:全ユーザー)は、ビジュアライゼーションに表示されたものと、その下の内訳表の最初の行になります。

overall_retention.png

リターン以降リテンションは、X日以降に戻ってきたユーザーを計測するため、分子にはイベントをトリガーする前のすべてのデータポイントのユーザーを含みます。例えば、2日目にイベントをトリガーしたユーザーは、1日目とゼロ日目のデータポイントにも含まれます。

特定のコホート参加日

特定のコホート参加日の計算は以下の通りです:

1{コホート参加日のX日後、
2またはX日後以降の
3
4任意の日にリターンイベントをトリガーしたユーザー数}を
5
6{特定のコホート参加日に開始イベントをトリガーしたユーザー数[X日間にわたって一定]}で
7割ったもの

下の表では、4月1日の3日目リテンションは、6,633人のユーザーが4月4日以降にリターンイベントをトリガーしたことを示しています。一方、9,644人のユーザーが4月1日に開始イベントをトリガーしました。6,633を9,644で割ると、4月1日の3日目リテンションは68.8パーセントとなります。

7day_retention_Day3_up.jpeg

特定のコホート参加日のリテンション率は、時間の経過とともに常に低下します。なぜなら、分母は一定のままですが、長期になるに従いリテンションされる人数は減っていくため、分子は徐々に減少していくからです:7日以上のリテンション人数は3日以上のリテンション人数より少なくなります。

全体的なリテンション

全体リテンション(全ユーザーとも呼ばれます)の計算方法は以下:

1{コホート参加日からX日目またはそれ以降にリターンイベントをトリガーしたユーザー数}を{リテンションインターバルに達したコホート参加日に開始イベントをトリガーしたユーザー数}で
2
3割ったもの

下の表では、全ユーザーの3日目リテンションは55,752人のユーザーが3日目以降にリターンイベントをトリガーし、137,586人のユーザーが3月30日から4月6日の間に開始イベントをトリガーしたことを示しています。55,752を137,586で割ると、3日目リテンションは63.8パーセントとなります。

7day_retention_allUsers.jpeg

表では、全ユーザー行はその下の日付行の日ごとの合計を含みます。不完全なデータは全ユーザーの合計から除外されます(不完全なセルには米印が付きます)。

分析の期間が過ぎると、時間の経過とともにリテンションが低下するため、グラフは下降線を描きます。これは分子に見られるように、より長い期間リテンションできる人数が少ないためです(3日間より7日間リテンションする方が難しくなります)。

この状況では、どの日のマイクロスコープの分母の値も全体のリテンション数の全ユーザー数と一致します。

ただし、分析がまだ進行中の場合、例えば、4月30日時点に4月1日が最初の参加日で最新の参加日が4月30日となる過去30日間のリテンションを分析している場合、グラフは上昇曲線を描き、時間の経過とともに増加しているように見える場合があります。これは、リテンションインターバルに到達していないユーザーが分母から除外されているためです。例えば、3日目の分母は、まだ3日経過していない各コホート参加日のユーザーを除外します:このシナリオでは、4月28日、29日、30日が該当します。

これは十分なデータが収集されていないことを意味し、リターンイベントをトリガーするためにユーザーにさらに時間を与える必要があります。リテンションの傾向を正確に把握するには、分析の期間が完全に過ぎるまで待ちましょう。

したがって、1日のマイクロスコープの分母の値は、その日のリテンションインターバルが済んだユーザーの合計になります。この値は内訳表には記載されません。

リターン時点

リターン時点リテンションの計算方法:

1{コホート参加日からちょうどX日後にリターンイベントをトリガーしたユーザー数}を{特定のコホート参加日に開始イベントをトリガーしたユーザー数[X日間にわたって一定]}で
2
3割ったもの

下の表では、4月1日の3日目リテンションは、6,594人のユーザーが4月4日にリターンイベントをトリガーし、9,644人のユーザーが4月1日に開始イベントをトリガーしたことを示しています。6,594を9,644で割ると、4月1日の3日目リテンションは68.4パーセントとなります。

returnOn_Day3.png

全ユーザーの3日目リテンションは、48,219人のユーザーが3日目にリターンイベントをトリガーし、125,665人のユーザーが3月30日から4月6日までの間に開始イベントをトリガーしたため、3日目リテンションは72パーセントでした。

ユーザーは、複数の日にリターンイベントをトリガーすることができ、それらはそれぞれの日にカウントされます。これにより、特定のコホート参加日や全体の行で、時間の経過とともにリテンション率が上昇する可能性があります。分母は一定ですが、それぞれのX日にリターンイベントをトリガーするユーザー数には関連性はありません。どの日にも、前日よりも多くのユーザーがイベントをトリガーする可能性があります。

リターン以降リテンションと同様に、分析の期間が過ぎると、マイクロスコープの分母の値は、どの日においてもリテンション全体の総ユーザー数と一致します。分析がまだ進行中の場合、1日のマイクロスコープの分母の値は、その日にリテンションインターバルを済ませたユーザーの合計となります。この値は内訳表には記載されません。

**注:**棒グラフ形式では、X軸にはデフォルトで最も一般的な時間の単位(日、週、月)が含まれます。リターン時点(カスタム)を使用することでこれらをカスタマイズできます。

さらに、全体の行はその下のコホート参加日の行の合計をあらわしています。リターン以降リテンションと同様、データが不完全な場合(*印のセル)は、全体の行の合計からは除外されます。(例えば、3日目の各行の合計の行は3日目の合計値には加算されません。)

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